
現在、腎尿管結石のほぼすべてと一部の胆石の治療は衝撃波による破砕により行われています。
よい結石破砕装置の条件として、無麻酔で治療ができ、治療中の痛みが少なく、かつ強力な破砕力を有し、さらに腎、尿管の全ての部位や成分の結石にも対応できる等があげられます。
八尾市立病院の破砕装置は、電磁誘導方式という衝撃波発生装置で、強力な破砕力を有しています。
また、体の表面との接触面積が広いため衝撃波が分散され、治療中の痛みが少なく、結石の種類・大きさ・量などによりきめ細かく調節ができるため、無麻酔治療から破砕の難しい結石の治療まで、安全かつ確実な治療を幅広く行うことができます。
X線装置・超音波装置・衝撃波発生装置を組み合わせることにより、X線に写らない成分の結石など位置、種類、大きさにかかわらず結石を探し出し、迅速に正確に位置決めを行い、治療中にはリアルタイムで破砕状況を観察、治療を中断することなく焦点位置を微調整することが可能です。
また、あおむけあるいはうつぶせで破砕しますので、どの場所の結石も楽な姿勢で治療を受ける事が出来ます。
衝撃波照射を中止することなく随時、2軸方向から焦点を確認し微調整を行うことができ、治療時間を大幅に短縮、安全で効率の高い治療を実現します。

CTとはComputed Tomographyであり、X線コンピューター断層撮影のことを指します。体の輪切りの写真が得られ、身体の内部の情報を詳しく知ることができ、ある程度小さな病変でも検出が可能になります。
また、撮影されたデジタル画像データから、臓器や病巣の位置を任意の断面で再構成したり、血管や骨の3次元立体画像表示ができ、診断の助けとなっています。
八尾市立病院では16列マルチスライスCTを導入し、予約検査だけでなく緊急検査などにも対応しています。
高速撮影可能な装置の導入により、撮影時間が短縮され、患者さんの精神的・身体的負担も軽減され、以前より楽に検査を受けていただくことができます。


MRIとはMagnetic Resonance Imaging:核磁気共鳴画像診断法のことを指します。
MRI検査では、検査のときに使用する磁石の力が強いほどきれいな画像が撮影でき診断精度が高まります。磁石の強さは、Tで表しテスラと読みます。
装置には、0.3T、0.5T、1.0T、1.5T、3.0T等があり、数字が大きいほど磁力が強くなり、1.0T以上を高磁場装置と呼んでいます。
八尾市立病院に導入しました超伝導タイプMRI装置は、最新の1.5テスラ高磁場装置です。
この装置は、従来のMRI装置と比較して、開口部が広く奥行きが短い本体デザインによって、患者さんの圧迫感をある程度軽減しています。
また、最新の撮影方法であるSENSE法を使用する事により撮影時間を短縮することができます。
画質の向上、検査時間の短縮は当然ながら、造影剤を用いないでも、血管、胆嚢、胆道、尿路、ミエログラフィーなどを描出することが可能です。

八尾市立病院は、新病院移転に伴い最新の放射線治療装置と位置決め用のX線シミュレータ装置及びマルチスライスCTを使用したシミュレータ装置からコンピューターにデータを転送して治療の計画を行う治療計画装置を導入しました。
放射線治療の特徴は、肉体的負担が少なく、患部の機能や形態を温存しながら腫瘍の治療を行うという点にあります。
高エネルギーの医療用放射線発生装置である放射線治療装置(リニアック)は10MV、又は4MVのエックス線と、4〜15MeVの電子線が利用できます。
臓器、組織によりエックス線と電子線を使い分けています。

治療計画は、X線シミュレータ装置で治療する位置を決め、高精度のマルチスライスCTで得られた画像所見データを治療計画装置に転送、照射する範囲・形が自動的に形成され正確かつ迅速に治療を行うための治療計画を作成します。
放射線治療医の治療方針決定に基づき、医師、放射線技師による治療計画、位置決め(シミュレーション)、照射方法、照射線量の決定というプロセスにより実際の照射が行われます。
そして様々な角度から、あるいは回転させながら照射することによって、放射線を患部に集中させることが可能となり、正常組織の被曝を大幅に軽減します。

放射線治療は、副作用を軽減するため、毎日少しずつ治療を行います。治療を行う部位によっては、副作用が出ることがありますが、定期的な診察で適切な対処を行っており、安心して治療を受けて頂くことができます。

血管撮影は、足の付け根もしくは腕から細い管(カテーテル)を血管に挿入して、造影剤を使って目的部位の血管を描出する検査です。
主に心臓・肺・脳・肝臓・四肢などの血管を撮影します。
従来、放射線診断に用いられていた血管造影は、CTやMRIの発展にともない、現在では主として治療目的のために行われています。
この手法はIVR(インターベンショナル・ラジオロジー)と呼ばれ、これまで手術が必要であった多くの疾患が、苦痛も少なく安全に治療できることから「二十一世紀の外科」ともいわれています。
特に治療では脳硬塞の血栓溶解術、動脈瘤塞栓術(脳神経外科)、心筋梗塞(冠状動脈の狭窄によるもの)の血管拡張術(循環器科)肝臓腫瘍の塞栓術等先端医療を行っています。
通常、高画質を生み出すには放射線の照射線量を多くする必要がありますが最新鋭の被曝低減プログラムを機能させて、高画質を保ちながら被曝低減を実現できるようになりました。
被検者保護を重要視する思想で作られた患者さまに優しいシステムです。
撮影時に被写体濃度を最適化して、明部・暗部のいずれの領域でも画像情報を損なうことなくコントラストを改善できるリアルタイム画像処理技術が導入され、血管やステントの描出力が向上しました。
高度な処理能力をもつ3Dワークステーションが搭載され、3次元画像観察ができます。
また、高速回転血管撮影も可能となり、迅速なデータ収集に加えて、血管内治療手技の時間短縮・質的向上が期待されます。

核医学検査は、ごく微量の放射線を放出するアイソトープ(RI)検査薬を投与し、病気の診断や治療を行います。
身体の中に入ったアイソトープ検査薬は、脳、心臓、肺臓、腎臓、骨など、特定の臓器や腫瘍 等に集まり、ガンマ線を放出します。これらのガンマ線の分布を写真にするための核医学診断装置を「ガンマカメラ」と呼んでいます。
骨、腫瘍の検査は全身の撮影を行い、脳、心臓の検査では、断層画像にするイメージング法(SPECT)も使用し、高度な医療技術を提供しています。
また、ガンマカメラで得られた情報から、コンピューターを用いてデータ解析して臓器の働きを知ることができます。
検査に用いる薬は、ガンマ線を放出する放射性同位元素のなかでも、寿命の短いものが使われ、検査に必要とするだけの量できわめて微量が投与されます。
放射性物質は自然に崩壊して速やかにその放射能は消失します。
通常は数時間以内、長くても数日中に消えてしまい副作用も殆どありません。
体の中に入った薬からは、極微量の放射線が出ますが、検査を受ける本人や周辺の人への影響は心配ありません。
放射線の量は胸・胃のX線検査や自然界の放射線の量と同程度ですので心配なく日常の検査にも用いられるのです。
臓器別に多くの検査の種類があります。
以下は、八尾市立病院で行っている主な検査です。

八尾市立病院の骨密度測定検査装置は、微量のエックス線を腰椎測定部位に照射し、通常腰椎の骨量を測定するDXA法(デキサ法:二重エックス線吸収測定法)を用いた骨密度測定装置です。
このDXA法は現在、骨粗鬆症の診断および治療効果の判定に、最も多く使用されています。全身の骨密度及び骨塩量の測定とボディコンポジション(脂肪量・非脂肪量)の同時測定が可能な広範かつ高度な測定機能を有する最新機種です。
高齢化社会に伴い、潜在的な患者の骨塩量を測定して骨量減少に基づく骨粗鬆症を調べ、骨折の危険を予測し、適切な治療を行うことを目的としています。
I.I.-CCDカメラ系を回転退避させることにより、被検者が天板に乗降する際の床面からの高さ59cmを実現しました。
このため、車椅子からや高齢者でも自分で乗り降りが容易に行えます。
上部・下部消化管検査から、整形、泌尿器、非血管系IVR/血管系IVR検査にまで対応できる多目的透視撮影システムです。
通常の X 線テレビ装置と同様の動作が可能で、さらにデジタル撮影が可能になったことにより様々な検査を的確に実施できます。
また、この装置は患者さんが寝台に寝たままでいろいろな方向からの撮影が可能です。
救急検査・非血管IVR・DR手技さらには従来の造影検査など新しいニーズに対応する新世代の透視・撮影システムです

八尾市立病院では、新病院移転に伴い、最新鋭の機能を装備した新型の乳房X線撮影装置を導入しました。
触診では分からない「乳ガン」の早期発見に有効とされており、且つ触診でみつかった乳房のしこりや石灰化が良性か悪性かを診断するのに役立ちます。
乳房は乳腺や脂肪などの組織で構成されているために、一般的なX線装置では透過力が強すぎて適切な情報を得ることが出来ません。
乳房専用X線撮影装置は、透過力の弱いX線のみに特化したものです。
撮影方法は、乳房を挟み込むように圧迫して撮影します。
撮影中、圧迫による痛みはありますが、乳房を薄くすることにより乳房の内部が良く見える写真ができ、且つ被曝線量が低減されます。
◆ しこりとして感じる前のがん、あるいは従来装置では判別が困難であった微小石灰化や腫瘤に対しても非常に高い撮影能力をもつため、早期発見が可能となります。
◆ 早期発見により、乳房の温存療法など乳房の外観を保つ手術の選択が可能となります。
◆発見された病変部に対して乳腺腫瘍画像ガイド下吸引術(マンモトーム生検)を行い、より確かな診断を可能にします。
一回の穿刺(はりさし)で無理なく組織を採取でき、より確実な診断が可能となります。
マンモトーム生検は、乳がんの疑いのある微細な病変を低侵襲でありながら確実に診断することを可能にします。吸引機構のついた約4ミリの針を一度挿入し、吸引を行いながら、病変が疑われる組織を切離します。手術生検と同様の高い診断能力を持ちながらも、切開はとても小さいため、縫合が不要で、ほとんどの患者さんは検査後通常の生活に戻ることができ、また傷痕は最小限に抑えられます。
生検結果の80%は良性といわれています。
結果的に良性だったものの胸に大きな傷が残り、つらい思いをした女性も少なくありません。マンモトーム生検は、確実な診断と、安心感・小さい傷痕を両立させました。
なお、八尾市立病院で導入しているマンモトーム装置は、ステレオ・超音波ガイド両用型ですので、超音波で観察可能な病変については、超音波ガイドにて生検することもできます。
※ 生検の実施については、乳腺外科担当医師が責任を持って対応いたします。

ナビゲーションシステムとは、手術中における患者さんと手術器具の位置関係を、画像で表示・案内する手術支援システムです。原理は、カーナビゲーションとほぼ同じです。
八尾市立病院では脳外科手術の際、大活躍しています。
今までは、術者は患者さんの画像から患者さんと手術器具の位置関係を、経験や知識を元に頭の中でで把握していました。
ナビゲーションがあると、術者の経験や知識に加えて、画像で常に患者さんと手術器具との位置関係を客観的に確認できます。(例:腫瘍の位置、深さ、切開範囲など)
実際のCT、MRにより撮影された画像を元に、3次元構成し表示します。
このシステムを利用して手術を行うことにより、術者は患者さんと手術器具との位置関係を常にモニタ画像上で確認しながら手術を行うことが可能となり、より安全かつ正確な手術が行えます。大学病院クラスでは比較的導入されていますが、市民病院クラスで導入している施設は、全国でも数件しかありません。
2009/03/06