八尾市立病院ご案内

放射線治療装置(リニアック)

平成28年3月、八尾市立病院は新病院開院時(平成16年5月)に整備し12年近く使用していた放射線治療装置を、「定位放射線治療(ピンポイント照射)」や「強度変調放射線治療(IMRT)」が可能な装置に更新し、関西エリアでもトップクラスの治療が行える体制を整備しました。
これにより当院は、がんの3大治療法(手術、化学療法、放射線治療)すべてにおいてハイレベルな治療が可能となりました。

詳しくは、市政だより(やお)2016年3月号の「市立病院だより」にて、西山副院長に分かりやすく説明いただきましたのでこちらもご参照ください。


新しい放射線治療装置(リニアック)の特徴

  1. 病巣の形状に合わせて線量の分布を生成し照射(強度変調放射線治療)することが可能となりました(前立腺がんやその他のがん治療に有用と考えられています)。
  2. 患者さんの体位を高精度に固定し、病巣に対し多方向から放射線を集中させて照射(定位放射線治療)することが可能となりました(緩和治療に有用と考えられています)。
  3. 患者さんを固定するベットは「6軸補正」と呼ばれる、上下、左右、前後の3軸の平行移動と3軸の回転移動の機能により、患者さんを自動で最適な位置に設定することが可能となりました。
  4. 高精度に患者さんを固定しても、病巣は人間の生理的運動(呼吸など)により移動します。最も顕著な移動である肺がん治療時の呼吸による移動を解決するため、赤外線カメラを使って呼吸のタイミングを認識し、同一の位置に病巣があるタイミングで照射することが可能となりました。



治療計画のための新しいCT装置(位置決めCT)の特徴

位置決めCT装置
  1. 画像の精度が向上したことにより、今までよりもより高精度に病巣の形状・位置を認識し精密な照射が可能となりました(治療成績の向上、正常細胞への照射による副作用の低減)。
  2. 撮影時間が短くなります(生理的運動を止めることが難しい患者さんでも撮影が可能となりました)。
  3. 撮影時の放射能被ばく量を低減できます。

新しい放射線治療計画システムの特徴

放射線治療計画システム
  1. 位置決めCTで撮影された画像を元に病巣の位置・形状を分析し、放射線をどの方向から、どのくらいの量を、何回に分けて照射するのか、という正確な照射治療計画を立てます。今回は治療計画コンピュータと合わせて「RT viewer」も導入しています。この「RT viewer」は複数の治療計画線量を計画する際に威力を発揮し、正確な積算を行う事で、高精度の治療を可能にします。
  2. 全症例の照射データをデータベースに登録するシステムを新たに導入しました。このデータベースにはがんに関連する様々な情報が含まれ、電子化されている検査結果や抗がん剤データ、放射線治療における副作用データなどは電子カルテから自動入力され、今後の放射線治療クオリティ・マネジメント(品質管理)に大きく貢献するものと期待しています。