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炎症性疾患:弾発指


指を動かしにくい、曲げた後、伸ばす時にひっかかるようなバネ現象が見られます。進行すると指は曲がったまま伸びなくなることがあります。母指に多く発生し、次いで中指、環指に発生します。手根管症候群と同様、妊娠後、更年期の女性、重労働者の方に見られます。糖尿病患者さん、透析をしている方にも見られることがあります。


指を曲げる屈筋腱は腱鞘というトンネルのような筒の中を通り、骨の近くを滑走できるようになっています。そのため特に指の付け根の掌側で擦れやすく、炎症が生じます。その結果、腱鞘の内腔が狭くなり、腱が肥厚することで、腱の通過障害が生じることが症状の原因です。通過障害が生じる原因は未だ不明ですが、手根管症候群と同様に女性ホルモンが関係している可能性があります。


診察を受けて頂き、問診、触診、超音波検査を行うことで診断がつきます。


腱鞘内へのステロイド注射が有効なことが多いです。腱に負担をかけるので、注射の間隔は通常5-6か月程度空けます。痛みはとれることが多いです。糖尿病患者さんは腱が肥厚していることが多く注射の効果は下がります。
注射治療でも痛みやバネ現象が残存する場合、手術治療をお勧めします。手術は日帰りで行っています。指の付け根の掌側に1-2センチ切開し腱鞘を切離もしくは切除します。手術後の固定は必要ありません。