★特に安全管理が必要な医薬品(2019年6月)
下記の医薬品は、事故発生により患者に及ぼす影響の大きさに十分考慮し、使用上および管理上、特に安全な取り扱いに注意しなければならない。
八尾市立病院では、「日本病院薬剤師会 ハイリスク薬に関する業務ガイドライン(Ver.2.2)」を参考に、下記に該当する医薬品を「ハイリスク薬」として設定した。
A)     平成28年度の診療報酬改定により見直された、薬剤管理指導料の1のハイリスク薬
@      抗悪性腫瘍剤
A      免疫抑制剤
⇒副腎皮質ステロイドの内服薬及び注射薬も含まれるが、当院では除外とした。
B      不整脈用剤
C      抗てんかん剤
D      血液凝固阻止剤(内服薬に限る)
⇒イコサペント酸エチル、ベラプロストナトリウム、塩酸サルポグレラートは対象外
E      ジギタリス製剤
F      テオフォリン製剤
G      カリウム製剤(注射薬に限る)
H      精神神経用剤
⇒当院では、薬効分類117「精神神経用剤」のうち、「抗精神病薬」をハイリスク薬とした。
I      糖尿病用剤
⇒当院では、単独で低血糖を起こす薬剤(SU、グリニド、BG)及びGLP-1作動薬をハイリスク薬とした。
J      膵臓ホルモン剤
K      抗HIV薬
B)     厚生労働科学研究「医薬品の安全使用のための業務手順書」作成マニュアルにおいて、「ハイリスク薬」とされているもの
@      投与量等に注意が必要な医薬品
⇒A-1、A-2、A-4、A-6、A-7、A-9、A-10
A      休薬期間の設けられている医薬品や服用期間の管理が必要な医薬品
⇒骨粗鬆症治療薬は除外
B      併用禁忌や多くの薬剤との相互作用に注意を要する医薬品
⇒当院では、ハイリスク薬として分類しない。
C      特定の疾病や妊婦等に禁忌である医薬品
⇒リバビリン、サリドマイド、レナリドミド、ポマリドミド
D      重篤な副作用回避のために、定期的な検査が必要な医薬品
⇒「警告」に「定期的」or「検査」の記載がある。
E      心停止等に注意が必要な医薬品
⇒B-3(注射)、B-6(注射)、B-8、
F      呼吸抑制に注意が必要な注射剤
⇒「警告」に「呼吸抑制」or「呼吸停止」or「呼吸麻痺」の記載がある。
⇒セルシン、ドロレプタン、プロポフォール、ラボナール。
G      投与量が単位(Unit)で設定されている注射剤
⇒当院では、ハイリスク薬として分類しない。
H      漏出により皮膚障害を起こす注射剤
⇒当院では、ハイリスク薬として分類しない。
C)     その他、規制医薬品
@      麻薬
A      覚せい剤原料
B      向精神薬(第1種、第2種)
C      毒薬