診療科・部門ご案内

病理診断科

病理診断科って何をしているところ?

病理診断科の最も重要な仕事は「癌の最終診断をする」ことです。

現在、心筋梗塞や脳血管障害とともに非常に重要な疾患である「癌」は消化器科・外科・婦人科などの臨床医が診察や内視鏡検査などを行い、またレントゲンやCTなど放射線科医の画像診断をもとに「臨床的に」癌と診断します。
しかしながら癌の治療を行う上では、原則として「病理学的検査」による最終診断をしなければなりません。
臨床医によって様々な方法で採取された病変部の組織を顕微鏡で診て癌かそうでないかを診断します。

この病理学的検査=病理学的診断を行うのが「病理医」です。
病理専門医は2013年9月1日現在、全国で2232名、大阪府では165名です。
大変少ない人数で、全国の癌の最終診断をしていることになりますが、その中の一人が当院に勤務しています。

 

スタッフ

補職名等 医師名 専門分野 学会認定など
病理診断科部長 竹田 雅司 腫瘍病理一般
特に乳腺・消化管・婦人科病理
日本病理学会 専門医・指導医
日本臨床細胞学会 専門医・指導医
日本病理学会 評議員
大阪市立大学 非常勤講師
病理診断科医師 西岡 陽介
補職名等 臨床検査技師 学会認定など
係長 政岡 佳久 日本臨床細胞学会 細胞検査士・二級甲類臨床病理技術士
主任技師 福田 文美 日本臨床細胞学会 細胞検査士・二級甲類臨床病理技術士
主任技師 三瀬 浩二 日本臨床細胞学会 細胞検査士・二級甲類臨床病理技術士
副主任技師 宮﨑 一人
 

病理検査にはどんなものがある?

1. 病理組織検査(生検)

胃内視鏡検査の時に採取する胃粘膜の検体、乳腺超音波検査や前立腺超音波検査などの際に針を刺して採取する検体、婦人科診察の際に鉗子で採取する子宮頚部の検体などから、臨床検査技師が顕微鏡で観察できる標本(組織標本・プレパラート)を作製しその像を見て診断します。

2. 病理組織検査(手術材料)

手術で摘出された臓器(腫瘍)から多数の組織標本を作製し、腫瘍の大きさ・進行度・リンパ節転移の有無などを調べ、癌が完全に切除されているかどうかなど、手術後の詳細な検索をします。


胃がん顕微鏡写真

手術で摘出された臓器(腫瘍)から多数の組織標本を作製し、腫瘍の大きさ・進行度・リンパ節転移の有無などを調べ、癌が完全に切除されているかどうかなど、手術後の詳細な検索をします。

3. 細胞診検査

子宮頚部を綿棒などでこすったり、乳腺に針を刺して細胞を吸引したりして採取された細胞を観察して、良性・悪性の判断や次の検査に進むかどうか、問題となる所見はないなどの判断をします。
この標本を詳しく診るのが細胞検査士で、問題例については細胞診専門医とともにもう一度観察して結果を報告します。


乳癌細胞

4. 病理解剖

亡くなられた際の病状を把握することにより、若い医師の教育や、今後の診療に役立てることができるように、病理解剖を行うのも病理診断科の業務です。
亡くなられた患者さんのご遺族には、担当医からご協力のお願いをさせていただきます。
実際の病理解剖は資格を持った病理専門医が行います。

以上のような検査を行う上で、標本を作製したり、細胞検査を担当する臨床検査技師も非常に重要な役割を果たしています。
質の良い標本作製は正確な病理診断に欠かせないものです。

 

症例検討会

乳腺疾患検討会 (1回/週)

乳腺外科医・放射線診断医・病理医・細胞検査士・薬剤師が週1回集まり、その週の乳腺疾患患者さん全員の放射線画像や臨床経過、細胞診検査・組織診検査を総合的に検討し、次の検査や行うべき治療について話し合い、患者さんにもっともよいと思われる方針を決定します。

婦人科疾患検討会(1回/月)

産婦人科医・放射線診断医・病理医・細胞検査士が月1回集まり、手術例・生検例を選択し臨床所見、画像所見、病理所見を総合的に検討し、診断・治療の妥当性について検討しています。