診療科紹介
泌尿器科
スタッフ
補職名等 | 医師名 | 専門分野 | 学会認定など |
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泌尿器科部長 兼 中央手術部医長 |
上水流 雅人 | 泌尿器癌 尿路結石 慢性腎不全 |
日本泌尿器科学会 指導医 日本透析医学会 指導医 日本がん治療認定医機構 がん治療認定医 |
中央手術部部長 兼 泌尿器科医長 |
黒木 慶和 | 泌尿器科一般 | 日本泌尿器科学会 専門医・指導医 日本透析医学会 専門医・指導医 日本泌尿器内視鏡学会 腹腔鏡技術 認定医 日本内視鏡外科学会 技術認定医(泌尿器腹腔鏡) da Vinci サージカルシステム 認定医 泌尿器ロボット支援手術プロクター 認定医 |
泌尿器科医長 | 山本 与毅 | 泌尿器科一般、排尿障害 | 日本泌尿器科学会 専門医・指導医 日本泌尿器内視鏡学会 腹腔鏡技術 認定医 日本排尿機能学会 専門医 |
泌尿器科医長 | 上宮 健太郎 | 泌尿器科一般 腹腔鏡手術 |
日本泌尿器科学会 専門医 日本泌尿器内視鏡学会 腹腔鏡技術 認定医 |
泌尿器科副医長 | 吉内 皓樹 | - | 日本泌尿器科学会 専門医 da Vinci サージカルシステム認定医 |
泌尿器科医師 | 𡧃井 俊貴 | - | - |
診療科紹介
当科では主に泌尿器領域でのがんの治療、結石治療、腎不全治療、排尿障害および泌尿器科的緊急疾患の
治療を行っています。地域の基幹病院として地域完結型の医療を目指しています。
地域で有数の泌尿器領域でのがんの手術件数があり、ほとんどの症例で腹腔鏡手術による低侵襲な手術が
可能です。より低侵襲かつ安全な手術を実現するために、2021年10月より手術支援ロボット「ダヴィンチX」
を導入しました。
◇次のような症状のある方は受診をおすすめします。
- 尿に血が混じる
- 尿が出にくい、トイレが近い、尿が漏れる
- 尿をするときに痛みがある
- 横腹が痛い
- 陰嚢が腫れている、痛みやしこりがある
◇前立腺癌検診を受けてみてください。
前立腺癌は近年激増しており、男性の癌死亡原因の上位にあります。
採血で前立腺腫瘍マーカー(PSA)を測定することにより早期に発見することが可能です。
中高年の男性はぜひ検査を受けてみてください。
治療
膀胱癌 | 早期癌に対しては経尿道的膀胱腫瘍切除術(TUR-Bt)、再発進行性の膀胱癌に対しては、根治が可能と考えた場合は基本的に膀胱全摘術を行います。膀胱全摘術は尿路変向が必要であり、泌尿器科手術でも侵襲度の高い手術になりますが、より低侵襲な腹腔鏡手術を導入しています。 膀胱上皮内癌治療および癌再発症例に対してはBCG膀胱内注入療法を行い、遠隔転移症例に対しては、従来の抗がん剤治療に加え、免疫チェックポイント阻害薬の使用を積極的に行っております。 |
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前立腺癌 | 根治可能な早期前立腺癌に対しては、Da Vinci Xを用いたロボット支援手術、放射線治療のみならず無治療経過観察を含めた種々の治療オプションを提示し、その中から最適と考えられる治療を選択しています。 手術療法は基本的にロボット支援下で行います。この手術のメリットは腹腔鏡による低侵襲手術に加え、術者がロボットアームの鉗子を操作することで正確かつ緻密な操作が可能です。 放射線治療は平成28年3月から新リニアックが稼働し、強度変調放射線治療(IMRT)が可能となったため、当院放射線治療科と協力し、治療を行っております。 転移性前立腺癌や術後再発症例に対しては男性ホルモンを抑制するホルモン療法を開始し、従来のホルモン療法が効かなくなった(去勢抵抗性前立腺癌)場合は新規ホルモン剤や抗がん剤、分子標的薬を組み合わせた集学的治療を行っております。 |
腎癌 | 手術治療として主に腹腔鏡手術を行っています。サイズの小さな腫瘍に関しては、腹腔鏡下腎部分切除も積極的に行っています。サイズが大きく、周囲との癒着が懸念されるような症例に対しては、用手補助下での腹腔鏡手術を取り入れ、低侵襲な手術を行っています。 転移症例に関しては、診療ガイドラインに準じて分子標的薬、免疫チェックポイント阻害薬およびその併用療法を積極的に行っています。 |
尿路結石 | 自然排石しない尿路結石に関しては、内視鏡治療を積極的に行っています。 腎尿管結石に対しては軟性尿管鏡とレーザー(ホルミウムレーザー)を組み合わせた経尿道的結石砕石術(f-TUL)を、サイズの大きい腎結石に関しては、細径腎盂鏡による経皮的腎結石破砕術(PNL)とTULを組み合わせて手術を行っています。 |
その他 | 前立腺肥大症に対しては経尿道的前立腺切除術(TUR-P)を行っています。末期腎不全に関しては、内シャント造設および透析導入を行っています。腹圧性尿失禁に対しては骨盤底筋体操や薬物療法が無効な患者さんに対しては短期入院が可能な尿失禁手術(TVT手術)を行っています。 また、薬物療法が無効な過活動膀胱に対するボツリヌス毒素膀胱壁内注入療法、間質性膀胱炎に対して水圧拡張術を行っています。 |
手術支援ロボット ダヴィンチ(da Vinci)
2021年10月より最新機種である手術支援ロボットda Vinci Xを導入しました。ロボット支援手術は従来の腹腔鏡手術を、術者がロボットを操作することによって行う手術です。
術者は患者さんから少し離れたコンソールという場所で、3D画面を見ながら、カメラや鉗子を動かして手術を行います。da Vinciの鉗子の先端は人間の手首のように自由自在に動かすことができ、腹腔鏡手術では難易度が高い針の運針も容易に行うことができます。
da Vinciの登場により、より繊細な腹腔鏡手術を行うことができるようになりました。
当科としては、ロボット支援下前立腺全摘術を2021年10月より開始しています。泌尿器科領域のロボット支援手術としては他には腎部分切除術、膀胱全摘除術が保険適応になっており、当院でも順次導入予定としています。
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八尾市立病院 泌尿器科 手術実績
2023年(令和5年)
(単位:件)
2022年(令和4年)
(単位:件)
2021年(令和3年)
(単位:件)