診療科・部門ご案内

小児科

お知らせ

「小学生になってもおねしょが治らない」、「学校の宿泊行事までにおねしょを何とかしたい」、「おねしょで本人が自信をなくしている」など、おねしょで悩んでおられる方はいらっしゃいませんか。
一般に夜間就寝中に目が覚めずにおしっこを漏らししてしまうことをおねしょ(夜尿)と言いますが、5歳以降で夜尿が1か月に1回以上の頻度で3か月以上続くものは「夜尿症」と呼ばれ、治療の対象となる場合があります。夜尿症はお子さんやご家族にとって心理的な負担となることが多く、本人が自信を失い生活面に影響を及ぼすこともあります。「そのうち治るだろうと思っていたが、なかなか治らない」など、夜尿症でお悩みの方は一度お気軽にご相談ください。夜尿症外来では、はじめに十分な問診を行い、それに基づいて必要な検査や生活指導、薬物治療などを行います。

アレルギー外来では一人一人の患者さんに十分な診察時間をお取りするため、原則予約制とさせていただいております。現在かかりつけ医がおられる場合は、当院の地域医療連携室を通して事前にご予約いただくことが可能です。また、紹介状をお持ちでない初診の患者さんの場合は、一度、午前中の一般外来を受診していただき、各曜日の外来担当医があらためてアレルギー外来を予約させていただく形になります。診察をご希望の方々には少々お待たせすることもあろうかと思いますが、スムーズな診療のため、ご理解とご協力の程よろしくお願いいたします。

喘息発作を抑える内服薬や吸入薬が中止できずに長期にわたって使用しているお子さんはおられませんか。また、毎年花粉の飛散時期にひどいアレルギー症状でお困りのお子さんはおられませんか。当院では根本的に体質を改善する方法として、ダニやスギ花粉エキスを用いた急速免疫療法を行っています。気管支喘息やアレルギー性鼻炎でお悩みのお子さんはぜひご相談ください。
急速免疫療法について詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。

当院では食物アレルギーのお子さんを対象に食物経口負荷試験を行っています。現在、食事制限を行っているものの、いつから食事制限を解除して良いか悩まれているご家族の方はぜひご相談下さい。食物経口負荷試験を受けることに不安を感じておられる方は患者様アンケート結果を参照下さい。

赤ちゃんの湿疹が治りにくいため、アトピー性皮膚炎ではないかと心配されている方はおられませんか。外用薬(塗り薬)の使い方がわからず、お悩みの方はおられませんか。
当院では正しい診断を行った上で、外用薬の塗り方などスキンケアについての具体的な指導を行っています。また、皮膚の状態が心配で離乳食を開始していいのかどうかを悩まれている方には適切な食事指導を行っています。赤ちゃんに限らず、湿疹でお困りのお子さんがおられましたら、ぜひご相談下さい。
ステロイド外用薬に不安を感じておられる方は患者様アンケート結果を参照下さい。

当院では低身長のお子さんを対象に成長ホルモン分泌刺激試験を行なっています。詳細につきましては、各曜日の外来担当医に御相談頂ければ、内分泌外来担当医が負荷試験の計画を行います。背が低いことで悩んでおられるお子さんやご家族の方はぜひご相談ください。

乳児血管腫はいちご状血管腫とも呼ばれ、赤ちゃんに比較的よく見られる赤あざの一種です。生後早期にあらわれ、急速に大きくなった後、5〜7歳までに徐々に小さくなります。これまで自然に小さくなるのを待つ方法以外にレーザー治療などが行われてきましたが、新たにプロプラノロールシロップによる内服治療が可能になりました。当院では副作用のないことを確認しながら投与量を決定しますので、初回導入時に1週間程度の入院が必要になります。乳児血管腫の治療でお悩みのご家族の方は遠慮なくご相談ください。

 

小児科について

当院の小児科では八尾市およびその周辺地域の中核病院として、一般小児科診療のほか、地域住民の皆さんのニーズの高い小児救急および新生児医療に取り組んでいます。さらにスタッフの専門性を生かして、アレルギーや内分泌、血液、腎臓、膠原病、夜尿症などの各専門外来を行なっています。また、当院は小児科専門医研修支援施設として専門医を志す若手医師の育成にも力を入れています。
 

スタッフ

補職名等 医師名 専門分野 学会認定など
副院長 兼
診療局長
田中 一郎 小児科、血液
遺伝カウンセリング
日本小児科学会 専門医・指導医
日本血液学会 専門医・指導医
日本遺伝カウセリング学会
臨床遺伝専門医
奈良県立医科大学 臨床教授
新生児集中治療部部長 道之前 八重 小児科、新生児 日本小児科学会 専門医
日本周産期・新生児医学会
周産期専門医(新生児)・暫定指導医
小児科部長 中野 智巳 小児科 日本小児科学会 専門医・指導医
小児科医長 濱田 匡章 小児科、アレルギー
膠原病、腎臓
日本小児科学会 専門医・指導医
小児科医長 能村 賀子 小児科、内分泌 日本小児科学会 専門医・指導医
小児科医長 白 潤夏 小児科 日本小児科学会 専門医
小児科副医長 近藤 由佳 小児科 日本小児科学会 専門医
小児科副医長 薮本 仁美 小児科
小児科副医長 桐村 章大 小児科
小児科医師 吉川 侑子 小児科
 

診療体制




一般外来
(午前中)
0歳から中学3年生までのお子さんが対象で、小児外科を除くすべての分野の疾患に対応しています。初診や再診の患者さんのほか、地域の診療所・病院からの紹介患者さんの診察を行っています。
専門外来
(午後予約制)
月曜日:アレルギー・膠原病外来、腎臓外来、夜尿症外来
火曜日:アレルギー・膠原病外来、腎臓外来
1か月健診、乳児後期健診、心エコー外来
水曜日:予防接種
木曜日:アレルギー外来、NICU健診
金曜日:内分泌外来、スキンケア外来、NICU健診

初めての方は直接お電話で専門外来を予約することはできません。地域の診療所から当院の地域医療連携室を通してご予約いただくか、一度、午前中の一般外来を受診していただき、各曜日の担当医がご相談の上、専門外来を予約させていただく形となります。
救急外来
(輪番制)
(輪番制) 夜間・休日の小児救急は中河内地区の病院間で輪番制をとっています。当院の担当は毎週火曜日と土曜日で、診察受付時間は午前9時から翌朝8時までです(ただし、火・土曜日が祝祭日の場合は午後7時から翌朝8時までとなります)。主に一次および二次の救急診療を行なっています。



小児病棟 肺炎や胃腸炎などの急性疾患のほか、アレルギーや膠原病、腎臓、血液、内分泌などの慢性疾患の治療を行なっています。また、食物経口負荷試験や成長ホルモン分泌刺激試験、腎生検、排尿時膀胱造影などの各種検査目的の入院にも対応しています。
新生児集中治療部
(NICU)
当院は大阪府地域周産期母子医療センターに認定されています。主として低出生体重児や呼吸窮迫症候群、新生児仮死、胎便吸引症候群などの赤ちゃんに対して、24時間体制で呼吸・循環管理などの集中治療を行なっています。
院内学級 小児病棟には長期入院を要する学童患者さんのために市教育委員会による院内学級が設置されています。近くの龍華小学校と龍華中学校から専属の先生方に来ていただき、直接指導していただくことで、学校での勉強を継続することができます。
 

専門外来のご案内

(1)アレルギー(月・火・木・金曜日) 担当:濱田匡章医師
【主な対象疾患】
アトピー性皮膚炎
外用薬の塗り方が不十分なために、かゆみで苦しんでいるお子さんが数多くおられます。アレルギー外来では「どの外用薬を」「どこに」「いつまで」「どれだけ」塗ればいいのかなど、具体的で丁寧な説明を行うよう心がけています。また、「プロアクティブ療法」を実践することで、ステロイド外用薬の総使用量を減らすことが可能になります。
気管支喘息(ぜんそく)
ガイドラインに則った治療により喘息(ぜんそく)発作のコントロールを行っています。個々の患者さんごとに必要性を見極めた上で吸入ステロイドを導入していますが、そのようなお子さんでも必要最小限の量で管理できるよう心がけています。また、根治を目指した治療としてダニ急速免疫療法を行っています
アレルギー性鼻炎
一般にアレルギー性鼻炎(花粉症を含む)に対して内服薬や点鼻薬などによる治療が行われますが、それでも毎年花粉が飛散する時期にはアレルギー症状でお困りのお子さんも多いのではないかと思います。当院では根本的に体質を改善する治療として、スギ花粉エキスを用いた急速免疫療法を行っています。
食物アレルギー
食物アレルギーのお子さんに安心して食事をしていただけるよう、きめ細やかな指導を心がけています。例えば、炒り卵が食べられなくてもクッキーやカステラが食べられることがありますし、牛乳が飲めなくても食パンや乳入りのお菓子が食べられることがあります。このように適切な指導を行うためには、食物経口負荷試験を行って制限する食品の閾値(いきち)(それ以上摂食するとアレルギー症状が出る量)を判定する必要があります。当院では、原則として日帰り入院での負荷試験を行っていますが、これにより軽いアレルギー症状の段階で迅速に対応することが可能となっています。
表1.昨年1年間の負荷試験実施状況(2015年1月1日〜12月31日)
食 品 負荷試験実施数 陽性症状(※)
出現例
アドレナリン使用例
213件 79件(37.0%) 2件(0.9%)
牛乳 89件 39件(43.8%) 2件(2.2%)
小麦 43件 20件(46.5%) 2件(4.6%)
その他
(大豆、そば、ナッツ類
、甲殻類など)
43件 16件(37.2%) 0件(0.0%)
388件 154件(39.6%) 6件(1.5%)

※ 陽性症状:発疹、喘鳴、腹痛、嘔吐、下痢、傾眠傾向など

■負荷試験の実施状況(2015年)
2015年は388件の負荷試験を実施しましたが、このうち、卵が55%、牛乳が23%、小麦が11%、その他(大豆、そば、ナッツ類、甲殻類など)が11%を占めていました(表1)。388件中154件(39.6%)に陽性症状が出現しましたが、食事制限を続けてこられたお子さんの中には負荷試験で症状の出ない方も数多くおられます。なかでも、そばや甲殻類は、血液検査が陽性というだけで除去されているお子さんが多いのですが、陽性率はそれほど高くありません。負荷試験を受けるのを躊躇されておられる方はアンケート結果(負荷試験を受けられたご家族のご意見)を参考にしていただければと思います。

■負荷試験における陽性症状出現時の対応
2015年の負荷試験の実施状況(表1)を見ると、388件中154件(39.6%)に何らかの陽性症状が出現し、そのうちアドレナリンを使用したケースは6件(1.5%)ありました。このように負荷試験には一定のリスクがありますので、日帰り入院での試験が安全と思われます。なお、アレルギー症状が強く出たためアドレナリンを使用したお子さんは、原則として翌日まで入院していただきます。また、アドレナリンを使用しない程度の症状のお子さんでも、帰宅するのがご不安な方には外泊をお勧めしています。2015年は1泊入院が8名と外泊が5名で、それ以外の方はすべてその日のうちに帰宅されています。

■加工品を用いた卵・牛乳に対する負荷試験
2014年に乳負荷試験の内容を一部変更しました。元来、乳製品の負荷試験は陽性率が高く重篤な症状を伴うこともあり、どこまで摂取できるかの閾値を決めるのがしばしば困難でした。当院では加工品(牛乳を含むホットケーキなど)を使用することで、比較的安全に閾値を確認することができており、それを元に自宅での栄養指導を行っています。その結果、徐々に摂取できる食品を増やせるお子さんが増えています。
同様に、これまで全く卵を摂取していないお子さんに対して、卵を含むホットケーキから負荷試験を開始し、安全で良好な結果を得ています。

■ナッツ類に対する負荷試験
ナッツ類は、ピーナッツやアーモンド、クルミ、カシューナッツなどの負荷試験を行っています。ナッツ類のアレルギーはそれぞれが独立していますので、ピーナッツが摂食できなくても他のナッツ類が摂食できることもあります。2016年度の八尾市の公立小学校の給食ではアーモンドとカシューナッツが出される予定ですので、食物アレルギーを起こしたことのあるお子さんは就学前にカシューナッツ摂食の可否を判断する必要があります。

*アレルギー外来についてのよくあるお問い合わせはこちらをご覧ください。

(2)内分泌(金曜日) 担当:能村賀子医師

【主な対象疾患】
低身長症(成長ホルモン分泌不全性低身長症、SGA性低身長)
低身長のお子さんに対して内分泌検査や骨年齢の測定を行なうとともに、必要に応じて下垂体MRI検査や染色体検査などの原因検索を行います。また、成長ホルモン分泌刺激試験の結果、成長ホルモンの分泌が不十分と判断されたお子さんには在宅での成長ホルモン治療を行なっています。
思春期早発症、思春期遅発症
思春期の発来の早いお子さん、あるいは遅いお子さんでは、単に身体的な問題だけでなく、社会的な問題につながる場合もあります。それぞれの診断基準を満たすお子さんには内分泌検査を行なうとともに原因検索を行ない、必要なお子さんにはホルモン治療を行っています。

*内分泌外来についてのよくあるお問い合わせはこちらをご覧ください。

(3)膠原病(こうげんびょう)(月・火曜日) 担当:濱田匡章医師

【主な対象疾患】若年性特発性関節炎、全身性エリテマトーデス、若年性皮膚筋炎など

小児の膠原病自体、数は少ないですが、原因不明の発熱や手足の痛みが続くお子さんでは鑑別が必要になります。これまで膠原病の多くは難治性で治療法も限られてきましたが、近年、新たに生物学的製剤や免疫抑制剤を使った治療法が導入され、予後が大きく改善されてきています。当院では、これら最新の知見を踏まえた治療を行なっています。

*膠原病外来についてのよくあるお問い合わせはこちらをご覧ください。

(4)腎臓 (月・火曜日) 担当:濱田匡章医師

【主な対象疾患】
ネフローゼ症候群
小児のネフローゼ症候群は再発が多く、お子さんの日常生活に支障をきたすことが多い疾患です。さらに、ステロイド治療が長期におよぶことによる薬の副作用も問題です。当院ではガイドラインに従ってできるだけ再発の少ない治療を行うとともに、早期に通院治療へ移行し日常生活の制限を最小限にするよう心がけています。
慢性腎炎
長期にわたって血尿や蛋白尿が遷延するお子さんに対して、診断を確定するため、あるいは腎臓の障害の程度をみる目的で腎生検を行っています。また、定期的な尿検査や血液検査の結果をもとに個々のお子さんの学校生活での制限を決定しています。
尿路感染症
反復する小児の尿路感染症の原因として膀胱尿管逆流症や後部尿道弁などがあります。当院では疑いのあるお子さんに対して、超音波検査や造影検査、腎シンチグラフィーを行い、外科的治療が必要と判断した場合には小児泌尿器科を紹介しています。
*腎臓外来についてのよくあるお問い合わせはこちらをご覧ください。

(5)夜尿症(月曜日) 担当:藪本仁美医師

【主な対象疾患】夜尿症、昼間尿失禁(遺尿症)
5歳以降のお子さんを対象に、排尿記録の確認とともに尿検査や血液検査、腎尿路や脊椎の画像検査を行い、夜尿の原因となる基礎疾患がないかを調べます。その上で生活指導を行い、改善が見られないお子さんには行動療法(夜尿アラーム療法など)や薬物療法(抗利尿ホルモン剤や抗コリン剤など)を行います。

* 夜尿(おねしょ)外来についてのよくあるお問い合わせはこちらをご覧ください。


(6)血液(火曜日午後) 担当:田中一郎医師

【主な対象疾患】血友病、フォン・ヴィレブランド病、血小板減少性紫斑病、鉄欠乏性貧血など
専門施設である奈良県立医科大学と連携し、生まれつき血液が固まりにくい血友病やフォン・ヴィレブランド病の患者さんの診療を行なっています。その他、診断のつかない出血性疾患にも対応しています。

*血液外来についてのよくあるお問い合わせはこちらをご覧ください。

(7)遺伝カウンセリング(予約制) 担当:田中一郎医師

【主な対象疾患】遺伝性疾患、染色体異常、その他の先天異常
遺伝する病気あるいは遺伝が疑われる病気は数多くあります。また、最近は遺伝子検査も普及してきました。これら遺伝について不安をお持ちの方はぜひご相談ください。臨床遺伝専門医がカウンセリングを行ないます。

 

よくあるお問い合わせ

1.アレルギー外来に関するご質問

Q1 食物経口負荷試験の日帰り入院のスケジュールを教えてください。
A1 朝9時に入院していただき、原因となる食品を摂取していただいた後、昼過ぎまで病室で経過を観察します。アレルギー症状が出ないようでしたら、午後2時頃には退院となります。
Q2 血液検査でアレルギー反応が出ているので食事制限をするように指導を受けています。いつになったら食べられるようになるのでしょうか?
A2 1歳までは消化吸収機能が未熟ですので食事制限が必要なことが多いですが、1歳を過ぎれば、血液検査でアレルギー反応が出ている食品でも食べられる可能性 は十分にあります。 また、一旦食べられることが分かり、その食品を食べ続けることで徐々に食べる量を増やしていくことも可能です。
Q3 食物経口負荷試験は怖くないのですか?
A3 ご家庭や外来での負荷試験と違い、入院管理のもとで行ないますので、たとえアレルギー症状が出たとしても迅速かつ適切に対処することが可能です。負荷試験は一定のリスクのある検査ですが、食べられる食品と食べられない食品をきちんと分別することは子供たちにとって大変重要なことだと考えています。アンケート結果を参照ください。
Q4 食物経口負荷試験で使用する食品は病院で用意してもらえるのですか?
A4 原則としてご自宅でご用意していただきます。食品の種類や内容によってはご相談させていただきます。
Q5 子供のアトピーがひどくて悩んでいます。ステロイドの塗り薬は副作用が怖いと聞きましたが、大丈夫でしょうか?
A5 ステロイド外用薬はアトピー性皮膚炎に非常に有効な薬剤です。効果が大きい分、不適切な治療ではリバウンドが生じますが、正しい減量方法で治療を行えば非常に効果のある薬剤です。逆に、アトピー性皮膚炎の治療が不十分であれば、食物アレルギーや気管支喘息も悪化する可能性がありますので、早期の治療介入が重要です。アンケート結果を参照ください。
Q6 塗り薬の塗り方をきちんと教えてもらったことがありません。ステロイドは怖いですし、薄く塗った方が良いのですか?
A6 ステロイド外用薬は薄く塗っても効果が不十分なことが多く、適切な量を使用する必要があります。アレルギー外来では実際に診察室でお子さんに外用薬を塗りながら、わかりやすく説明を行っています。外用薬による治療がうまくいくと、つらいかゆみから解放され、お肌が見違えるようにきれいになることもしばしば経験されます。アンケート結果を参照ください。
Q7 先日、子供が喘息性気管支炎で入院しました。将来、小児喘息になってしまうのでしょうか?
A7 小児の喘息性気管支炎の多くはウイルス感染が関連していることが多く、喘息性気管支炎と診断されたお子さんすべてが小児喘息になる訳ではありません。喘息発症の要因としては、お子さんのアトピー素因やご両親のアレルギー体質の有無などが関連していると言われています。

2.内分泌外来に関するご質問

Q1 子供の背が低くて悩んでいます。一度専門外来を受診したいのですが、何か持っていくものはありますか?
A1 母子手帳や成長の記録など、これまでの発育過程がわかるものを持参してください。
Q2 両親とも背が低いので子供も遺伝と思ってあきらめています。このような体質でもホルモン治療は可能でしょうか?
A2 家族性低身長と言って、小柄な方が多いご家系ではお子さんも体質的に低身長となることがあります。ただし、その中には成長ホルモンの分泌が不十分なお子さんもおられますので、ホルモン検査で成長ホルモン分泌不全が証明されれば、成長ホルモンによる治療が可能です。
Q3 お腹の中にいるときから小柄で、生まれてからも小さいままです。ホルモン治療が可能ですか?
A3 在胎週数(出生時の妊娠週数)に比較して低身長・低体重で生まれたお子さんは医学的にSGAと呼ばれます。このうち多くのお子さんは2〜3歳頃までに成長 が追いつきますが、追いつかないお子さんはSGA性低身長症と呼ばれ、成長ホルモンによる治療が適応となる場合があります。
Q4 現在、小学校高学年の子供です。そのうち大きくなると思って様子をみてきましたが、クラスで一番低いままです。ホルモン治療はいつ頃から始めるのがいいですか?
A4 一般に成長ホルモンによる治療効果は、二次性徴が完了し、骨の成長が止まる17~18歳頃までと言われています。そのため、成長ホルモンの分泌が悪いお子さんでは本格的に二次性徴が発来するまでの間に成長ホルモン治療でしっかり身長を伸ばしておくことが大事と言われています。
Q5 成長ホルモンの検査は入院が必要と聞きましたが、何日くらい入院するのですか?
A5 検査前日の午後に入院していただき、翌朝から成長ホルモン分泌刺激試験を開始します。1日1種類の検査を行い、2種類で2泊3日、3種類で3泊4日、4種類で4泊5日となります。当院では3〜4種類の検査で入院されるお子さんが多いです。
Q6 幼稚園の女の子ですが、最近、胸がふくらんできました。少し早いような気がしますが、ホルモンの病気でしょうか?
A6 一般的な年齢よりも早く乳房が腫大するお子さんは生理的な変化であることも多いのですが、急速に身長が伸びたり、陰毛の発育や月経発来などがあればホルモン異常の可能性もあります。
Q7 中学3年生の女の子ですが、まだ生理が来ません。すぐにホルモン検査が必要でしょうか?
A7 月経はまだでも最近数年以内に思春期の他の徴候(乳房発育や陰毛の発育)がみられている場合は体質的に思春期が遅れていることが多いと思われます。ただし、これらの思春期の徴候が全くみられない場合は一度ホルモン検査を受けられることをお勧めします。

3.膠原病・免疫外来に関するご質問

Q1 子供が保育所に行き始めた頃からよく熱を出すようになりました。子供の免疫に問題があるのでしょうか?
A1 集団生活を始めた時期は新たにウイルスや細菌に遭遇する機会が多く、発熱を繰り返すケースはしばしば見受けられます。咳嗽や鼻汁などの明らかな感冒症状を伴う発熱で、1回1回の発熱がしっかりと軽快する場合には問題ないと思われます。
Q2 子供が数か月前から度々関節を痛がります。成長痛でしょうか?
A2 成長痛は夜間に下肢の痛みを訴えることが多く、症状は一時的で次第に痛みを訴えなくなります。それに対し、小児のリウマチでは関節の痛み(特に起床時)が持続し、関節が明らかに腫れて熱を持つようになります。
Q3 子供が数か月前から急に赤ら顔になりました。心配ないでしょうか?
A3 頬の赤みが鼻の部位と連続していませんか?寒い場所に移動した際に手の色が白くなって元に戻らないことはありませんか?霜やけが非常につらいということはありませんか?関節痛はありませんか?もし、このような症状を伴う場合は膠原病の疑いがありますので、病院での診察や検査が必要になります。

4.腎臓外来に関するご質問

Q1 学校の尿検査で血尿や蛋白尿が出ていると言われました。精密検査をするように言われましたが、病院ではどのような検査をするのですか?
A1 血液検査や尿検査、腹部超音波検査などを行います。症状の経過や検査結果によっては腎生検という腎臓の組織検査を行うことがあります。
Q2 子供が腎炎で病院に通院しています。主治医の先生は腎生検の話をされましたが、怖い検査なのでしょうか?
A2 腎生検は麻酔をかけた上で腎臓に針を刺して腎臓の組織の一部を採取して検査する方法です。これによって診断が確定したり、予後の判定や治療方法が決定され るなどお子さんにとって重要な情報が得られる検査です。一方、腎臓は血流の多い臓器で、検査の際に出血する危険性もありますので、検査の有用性とリスクを 十分に判断した上で受けていただく必要があります。
Q3 子供が腎盂腎炎を起こしたときに膀胱尿管逆流の疑いがあると言われました。もう少し詳しく教えてください。
A3 腎盂腎炎を起こしたお子さんの30-40%程度が膀胱尿管逆流症を合併すると言われています。これらのお子さんでは水腎症を起こしたり、腎盂腎炎を繰り返す可能性があります。そのため、腹部超音波検査や排尿時膀胱造影検査が必要になることがあります。

5.夜尿症(おねしょ)外来に関するご質問

Q1 どれくらいの人が夜尿症で悩んでいるのでしょうか?
A1 夜尿症は小学校入学前の5~6歳で約20%、小学校低学年では10%程度、10歳を超えても5%前後にみられます。これらのデータからすると小学校高学年でも1クラスに1人程度はいることになり、とくに稀なことではありません。
Q2 夜尿症は治療するべきですか?
A2 夜尿は成長とともに自然治癒する傾向がありますので、焦らず見守ることも大切です。しかし、夜尿症のお子さんは自分への評価が低くなる傾向があり、いじめにつながるケースもあります。お子さんやご家族が積極的な対応を望まれるのであれば、一度専門外来を受診されることをお勧めします。
Q3 どのような治療を行うのですか?また、その効果はどれくらいあるのでしょうか?
A3 夜尿症の治療の基本は生活習慣の改善です。具体的には、夕方以降の水分摂取を制限すること、就寝前の排尿を徹底すること、塩分の取り過ぎを控えること、排便習慣の改善などが挙げられます。これら生活習慣の改善ができればおよそ30%のお子さんで夜尿が消失します。しかし、生活習慣の改善を3〜6か月間取り組んでも効果のない場合は、尿量を減らすお薬(抗利尿ホルモン剤)の内服や夜尿アラーム療法を行います。これらを1年間継続するとおよそ80%のお子さんで夜尿が消失します。
Q4 もうすぐ宿泊行事があるのですが、何か対策はありますか?
A4 まずは生活習慣の改善に取り組むことが大切ですが、宿泊行事まであまり時間がない場合は、薬物療法も選択肢の一つです。夜尿症外来では日程を考慮しながら安心して参加していただけるように最善の方法を考えていきます。

6.血液外来に関するご質問

Q1 うちの子は昔からよく鼻血を出します。血液の病気でしょうか?
A1 10〜15分程度で止まるような鼻血であればご心配ありません。一旦鼻血が出るとしばらくの間、繰り返し出ることもよくあります。それに対し、鼻血が30分以上止まらない場合や貧血を伴う場合、鼻血以外に紫斑などの出血症状を伴う場合には精密検査が必要になります。
Q2 子供が鉄欠乏性貧血と言われ、食事で鉄を取るように言われました。普通に食事はしているのですが、何か原因があるのでしょうか?
A2 離乳期のお子さんや思春期のお子さんでは潜在的に鉄欠乏状態になりやすいと言われています。これ以外にも牛乳の多量摂取による牛乳貧血や思春期のお子さんにみられるスポーツ貧血、炎症性腸疾患や寄生虫、ピロリ菌が原因で起こる鉄欠乏性貧血などが知られています。