八尾市立病院

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部門紹介

中央手術センター

はじめに

中央手術センターは、各診療科の多様な手術ニーズに応える共用部門として、手術機器・設備を整え、麻酔科医と専属看護師が連携して運営しています。 手術中の患者さまは麻酔により意識がない状態となり、自ら危険を訴えることができません。そのため、手術室では リスクマネジメントを最重要課題 とし、安全性を高める取り組みを継続しています。

特徴

中央手術センターは3階に位置し、清潔ホールを囲むように配置された7室の手術室と、ロボット支援手術に対応した1室を合わせた 計8室 で構成されています。1階の中央材料室で準備された滅菌物は専用エレベーターで清潔ホールへ搬送され、人と物の動線が交差しない設計 により清潔環境を維持しています。 バイオクリーンルームでは高い清潔度が求められる人工関節手術などを実施しています。また、1階救急部門と3階手術センターは専用エレベーターで直結しており、緊急手術への迅速な搬送 が可能です。悪性腫瘍手術では、手術室廊下に設置されたパスボックスを介して病理部門と標本を迅速にやり取りし、術中診断や手術方針の決定に役立てています。 さらに、集中治療室(ICU)とも隣接し、術後の重症患者にもスムーズに対応できる体制を整えています。

スタッフ体制と取り組み

2026年4月1日現在、中央手術センターは黒木センター長、沖本看護師長のもと、看護師26名・ナースエイド2名 で構成されています。 麻酔科は小多田麻酔科部長を中心に 9名の常勤麻酔科医 が在籍し、局所麻酔以外の麻酔管理を担当しています。 また、手術室運営委員会を通じて各部門と連携し、安全で円滑な手術が行えるよう、課題の検討と改善に継続して取り組んでいます。

手術体制と取り組み

中央手術室は 8室 を備え、そのうち1室は緊急帝王切開に対応するため 24時間体制 を整えています。 その他の緊急手術にも対応できるようオンコール体制を構築し、夜間の緊急手術にも備えています。 年間手術件数は 4,600件以上 にのぼり、スタッフ一同、安全性を最優先に手術医療を支えています。

術前・術後のサポート

全身麻酔で手術を受けられる患者さま(当日入院を除く)には術前訪問を行い、不安や緊張を少しでも和らげられるよう、丁寧にお話を伺っています。 疑問や要望に耳を傾け、安心して手術に臨めるよう支援することを大切にしています。
術後訪問では、手術中の体験や痛み、苦痛などについてお話を伺い、患者さま一人ひとりの声を今後の看護の質向上に活かしています。

術後疼痛管理への取り組み

2023年度からは 術後疼痛管理チーム(APS:Acute Pain Service) による回診を開始しました。 多職種が協力し、術後の疼痛評価と適切な疼痛コントロールを行うことで、苦痛の軽減と早期回復を支援し、周術期全体の医療の質向上につなげています。

手術の動向

2021年に手術室の1室を改修し、手術支援ロボット「da Vinci」を導入しました。現在は、大腸・胃・肺・泌尿器・婦人科領域でロボット手術を実施しています。高精度かつ低侵襲な手術により、入院期間の短縮や術後合併症の減少が期待でき、患者さまのQOL向上にもつながっています。 また、ロボット専用室とせず、他の手術にも柔軟に活用することで、8室すべてを効率よく稼働させています。これにより、手術件数を維持しながら、予定手術と緊急手術の双方に対応できる運用体制を実現しています。


2026.04.27