部門紹介
滅菌部門
概要
「滅菌・消毒部門(中央材料室)」では“安全で良質な医療の提供”のため、院内で使用する器具や材料を管理しそれぞれの用途に応じた適切な洗浄や滅菌・消毒を最新機器と繊細な手作業により実施しています。常に滅菌器材を供給できるよう管理し、その無菌性を保つことで、院内感染防止の一角を担っています。
業務内容紹介
- 使用器材の回収業務
- 洗浄業務
- 組立・検品業務
- 滅菌業務
- 滅菌器材の供給業務
洗浄業務
- 各部署で使用された大部分の器材は予備洗浄の後に「ジェットウォッシャー」で洗浄を行っています。
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- ▼ジェットウォッシャー
- ▼器材を専用カートに載せて洗浄機の中へ
- ▼ジェットウォッシャー
- ジェットウォッシャーとは・・・
回転するプロペラから勢い良く噴出した洗浄水で、使用した器材に附着した汚染物を洗浄・消毒する機械で、熱水処理や超音波洗浄、また乾燥工程もあり器材の消毒効果があります。
組立・検品業務
- 洗浄が終わった器材の滅菌を行う為の準備。
- 器材の点検(汚れ、破損など)。
- 滅菌機に入れる為に「滅菌バッグ」、「クルム材」、「滅菌コンテナ」で器材を包装します
滅菌業務
中央材料室では「オートクレーブ」、「EOG滅菌機」、「プラズマ滅菌機」の3種類を使用して滅菌を行っています。
- 滅菌とは・・・
全ての微生物を死滅させる処理方法です。
- 厳密に言うとゼロにはなりませんが、無菌を保証する水準(10 マイナス6乗)にします。
10000回滅菌したうちの1回が汚染されているという水準です。
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- ▼オートクレーブ(高圧蒸気滅菌機)
- ▼器材を専用カートに載せて滅菌機の中へ
- ▼オートクレーブ(高圧蒸気滅菌機)
- オートクレーブ(高圧蒸気滅菌機)とは・・・
一定の温度(135℃)と圧力の飽和水蒸気で加熱することで微生物の蛋白質を変性させて殺滅させます。
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- ▼EOG滅菌機
- ▼器材を専用カートに載せて滅菌機の中へ
- ▼EOG滅菌機
- EOG(酸化エチレンガス)滅菌機とは・・・
酸化エチレンガスによって、微生物の生命活動に不可欠な細胞蛋白質や核酸酵素分子をアルキル化することで殺滅させます。
※ 下記画像を選択すると拡大表示します。
- 「EOG排ガス処理装置」は大阪府の条例に基づきEOG滅菌機から排出されるエチレンオキシドを抑制させる除害装置を設置しています。
- プラズマ滅菌機とは・・・
高減圧下の過酸化水素に高周波を放射して生じた高エネルギーのプラズマから生じたフリーラジカルが微生物を殺滅させます。
滅菌器材の供給業務
滅菌が終了すると各滅菌機から器材は、クリーンルームに出てきます。
クリーンルームでは、出てきた器材に汚れが残っていないか、包装材(クルム材、滅菌バッグ)に汚れや破れなど不具合がないかを点検します。
点検が終わった器材は各部署に専用のカートで供給されます。